BYD「RACCO」214万5000円で発売、価格表から見える「航続距離110km」の値段
BYDの軽EV「RACCO」3グレードを価格・航続距離・保証で比較。25万3000円の追加負担で得られる110kmと、販売目標を検証する指標を示す。

RACCOの価格設計は、200から300Plusへの25万3000円を「航続距離110kmの追加」、300Plusから300Premiumへの9万9000円を「同じ320kmで装備を選ぶ追加」と明確に分けている。発売後は総販売台数だけでなくグレード構成が、購入者が航続距離と装備のどちらに価値を置いたかを示す。
なぜ重要か開始価格だけでは見えない購入者の選択軸を、公式価格と航続距離から再現できる。事業評価では年間1万台という目標に加え、どの価格帯が台数を作ったかが採算と商品戦略を判断する先行指標になる。
影響の伝達経路
- 1
エントリーのRACCO 200は214万5000円、航続距離210kmで軽EVの入口価格をつくる。
根拠: BYD Auto Japanは2026年7月28日、RACCOを全国の正規ディーラーで発売した。
- 2
300Plusは239万8000円で、200より25万3000円高く、航続距離は110km長い320kmとなる。
根拠: RACCO 300Plusの価格は239万8000円、航続距離は320kmである。
- 3
300Premiumは300Plusと同じ320kmで9万9000円高く、最上位への追加負担は航続距離ではなく装備差の選択となる。
根拠: RACCO 300Premiumの価格は249万7000円、航続距離は320kmである。
- 4
年間1万台の目標を月平均に直すと約833台となり、総数とグレード構成の両方が戦略の検証軸になる。
根拠: 時事通信とResponseは、BYDが年間1万台の販売を目標にしていると報じた。
次に確認する指標
RACCO 200・300Plus・300Premiumの販売構成
見立てが維持される条件: 300Plusの比率が高まり、25万3000円の価格差を払って航続距離110kmを選ぶ需要が確認される。
見立てが弱まる条件: エントリー価格への集中、または同じ320kmのPremiumへの集中により、航続距離以外の要因が支配的になる。
月間登録・販売台数の3カ月移動平均
見立てが維持される条件: 発売初期の変動をならした月平均が833台前後またはそれ以上で推移する。
見立てが弱まる条件: 月平均が833台を継続的に下回り、年間1万台の単純平均ペースとの差が広がる。
補助金適用後の実質価格と据置型ローンの最終支払条件
見立てが維持される条件: 15万円のCEV補助金と月額1万9300円の訴求が成約増加につながり、総支払額も競争力を保つ。
見立てが弱まる条件: 補助制度の変更や残価・金利・諸費用を含む総支払額が月額表示の印象より高く評価される。
BYD Auto Japanは2026年7月28日、日本の軽自動車規格に合わせて専用設計した軽EV「RACCO」を全国の正規ディーラーで発売した。価格は214万5000円から249万7000円。ECONALKは、開始価格だけでなく3グレードの価格差と航続距離の組み合わせに注目した。
3グレードは二つの選択を分けている
会社発表によると、RACCO 200は214万5000円で一充電走行距離210km、RACCO 300Plusは239万8000円で320km、RACCO 300Premiumは249万7000円で320kmである。航続距離は国土交通省審査値で、全グレードが前輪駆動となる。
200から300Plusへ上げる価格差は25万3000円で、得られる公表航続距離は110km増える。単純に割ると、追加航続距離1km当たり2300円だ。一方、300Plusから300Premiumへの差は9万9000円だが、航続距離は同じ320kmである。
この価格表は、購入判断を二段階に分ける。最初は25万3000円を追加して210kmから320kmへ広げるか。次は同じ320kmのまま9万9000円を追加して上位装備を選ぶかである。したがって発売後のグレード別構成は、総販売台数だけでは見えない需要の中身を示す。
月額1万9300円は総支払額ではない
RACCO 200には15万円のCEV補助金が示されており、車両価格から単純控除した金額は199万5000円となる。BYDは頭金・ボーナス払いなしで月額1万9300円とする据置型ローンの例も示した。
ただし、この月額は5年60回、据置率50%、補助金を60回に分割して月額から控除するなどの条件付きである。会社資料は支払期間終了後の残価を保証するものではないと明記している。比較時には月額だけでなく、金利、最終回の据置額、諸費用を含む総支払額を見る必要がある。
保証は電池劣化への不安を狙う
一般車両と重要部品の保証は6年・15万km、高電圧・駆動部品と駆動用バッテリー容量保証は8年・16万kmである。容量保証の基準は初期容量70%以上。税込1万8000円の有償延長保証では最長10年・20万kmまで延ばせる。
これは軽EV購入で残りやすい電池寿命の不確実性を、保証期間と容量基準で数値化したものだ。ただし、保証の長さと中古車の実残価は同じではない。発売後には保証請求の実績と中古価格を別々に確認する必要がある。
年間1万台は月平均833台
時事通信とResponseは、BYDがRACCOで年間1万台を目標にすると報じた。12カ月で単純平均すると月約833台である。発売月の一時的な受注ではなく、3カ月移動平均がこの水準に近づくかが最初の検証線になる。
さらに重要なのは内訳だ。300Plusの比率が高ければ、購入者が25万3000円を追加して110kmの航続距離を選んだと読める。200への集中は入口価格の重要性を、同じ320kmのPremiumへの集中は装備価値の強さを示す。販売台数とグレード構成を組み合わせて初めて、BYDの価格設計が機能したかを判断できる。
出典・参考資料
BYD、新型 軽EV「BYD RACCO」の国内販売を開始
一次資料BYD Auto Japan · 2026-07-28
2026年7月28日に全国で発売。3グレードの価格、210〜320kmの航続距離、保証、CEV補助金、据置型ローンの条件を公表した。
原文を見るBYD初の軽自動車、EV『ラッコ』を発売! 価格は214万5000円から 広瀬アリスさんがTVCMに登場
報道引用carview! · Tue, 28 Jul 2026 04:26:32 GMT
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原文を見る中国BYD、軽EV発売 初の日本専用設計車で攻勢
報道引用時事ドットコム · Tue, 28 Jul 2026 02:54:00 GMT
中国BYD、軽EV発売 初の日本専用設計車で攻勢 時事通信 編集局 2026年07月28日11時54分 配信 中国の比亜迪(BYD)が発売した軽EV「RACCO(ラッコ)」とBYDジャパンの劉学亮社長(左端)。中央は俳優の広瀬アリスさん=28日午前、東京都港区 中国の電気自動車(EV)最大手、比亜迪(BYD)の日本法人は28日、日本の軽自動車規格に対応したEV「RACCO(ラッコ)」を発売した。同社初の日本専用設計車で、広い室内が特長。人気の高い軽自動車に独自モデルを投入し、日本市場に攻勢をかける構えだ。 米テスラ、4~6月期の世界販売25%増 不買運動反動、EV首位はBYD 価格は最安グレードが214万5000円。国の補助金15万円を適用すると199万5000円で、100万円台に抑えた。販売目標は年間1万台。BYDジャパン(横浜市)の劉学亮社長は発表会で「今までにない便利さ、楽しさを私たちの技術で日本の皆さまに届けたい」と述べた。 ラッコは、車高が1.8メートルと高く、幅も1.475メートルあり、広い車内空間を確保した。後部座席には、ファミリー層に根強い人気のスライドドアを採用。
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